▼転写が完了したら余分な場所を糸鋸で切り離します。
一度に切り離すと折れちゃいますから端から攻めます。
▼裏面にはガイドしかありませんが、これだけあればハミダシが無いか確認できます。
▼ヤスリを入れて整えていきます。
▼もうちょっとですね。
▼こんなアイテムもあります。
ワックスフィニッシャー。
ヤスリ>油目ヤスリ>スポンジヤスリの後くらいに使います。
要らないストッキングの切れ端にしみこませて磨くとピカピカになります。
▼こんなかんじになったら次に進みます。
▼でもなんかちょっと図面より細い。
▼そんな時は「増やしたい部分より大きくワックスを盛り付けて」削ります。
▼太くなって図面とも一致しました。
▼次は左上。
▼調子にのって削りすぎた時もワックスを盛って削ります。
▼良いんじゃないでしょうか。
▼油目ヤスリはとても目詰まりしやすいです。
そんな時は真鍮ブラシでゴシゴシするとあっというまに綺麗になります。
▼コーナーには三角ヤスリが便利です。
前後だけではなくて横にスライドさせてカンナのように削る事も出来ます。
▼細かい部分はマイクロナイフやスパチュラで
▼どんどん他の部分も削っていきましょう。
▼あ。削りすぎましたね。
フリーハンドで転写した部分をちゃんと書かなかったからこうなりました。
▼助けて!ワックスペン!!
▼要らない部分はカッターで削っても良いです。
▼無事修正出来ました。
▼最期は入り組んだ場所。
削り方は同じですがとにかく最期は折れやすいので慎重に。
▼無事切り出せるとこうなります。
▼「輪郭が綺麗に出せてから」厚みを完成サイズまで近づけます。
5mmはちょっと分厚いかな?
▼このくらいまで削っちゃいましょう!
この時、必ず下部分から削り幅を取りましょう。
▼またか!と思うでしょ?
またですなんです。
頑張って削ってください。
▼今回ぜんぜん折れなかったので溶着の仕方が教えられません!
なので思い切って折っちゃいましょう!
▼ワックスペンで折れたパーツを接着する場合、折れた面は絶対に触らないように!
折れたパーツは必ずこうやって密着するはずです。
このまま指で動かないように固定してワックスでチョイっと一箇所接着します。
▼これでもう動きません。
▼とはいえ裏も横もヒビが入ったまま。
▼ワックスにスキマがある状態で鋳造に出すとスが入る原因になります。
そもそもこのままじゃ折れちゃいますしね。
内側に多少の気泡があるのはそれほど問題ではありませんが表面だけは絶対に塞ぎましょう。
というわけでワックスで周囲を全部溶かして盛り付けます!
▼裏表を平らにして…。
▼もう一度根気良く周囲を削れば復活です!
▼最期にエッジとディテールを彫ります。
スパチュラや三角ヤスリが適任です。
カマ状のスパチュラの反対側は良いカンナになります。
▼横スライドで交差点ギリギリまで攻めます。
▼このへんまでカドを落とすというガイドもコンパスで引いておきましょう。
▼こんな感じですね。
▼反対側も均等に削ればこんな感じになります。
▼くるくる部分。
▼裏はここまでしか彫ってありません。
▼この部分はおそらく今回の課題で一番難易度が高いでしょう。
とにかく慎重にスパチュラ等で根気良く削ります。
▼彫りにくい場所は向きを変えて。
▼丸みを帯びた部分は丸ヤスリを左右にスライドさせて撫でると綺麗に処理できます。
三角や甲丸でも可能ですがカドがあると引っ掛けてしまう事があるので丸がベスト。
▼デジカメのマクロで撮影するとすこし彫り残しが見えますね。
▼裏からも削って綺麗にしましょう。
▼これなら良い感じですね。
▼白い点が二箇所見えます。
これはワックスを盛った時に入った気泡です。
▼こういうのも見つけ次第ワックスペンで粛清です!
▼消えてなくなりました。
▼細かいスキマを綺麗にするにはこんなものも使えます。
▼カッターでナナメに切った麺棒です。※紙製に限る。プラスチックはNO
ワックスフィニッシャーをすこししみこませて撫でると綺麗になります。
ほんの少しだけ切削性があるので表面をなだらかに出来ます。
▼ほぼ完成です。
▼真ん中の棒の写真上の箇所、少し修正で削りすぎて痩せた。
▼盛って削って修正しました。
▼最雨に真ん中の棒を削ります。
今回はカマボコ状にしてみました。
交差点のエッジ部分には甲丸ヤスリが最適です。
▼安定の横スライディングでギリギリまで攻められます。
▼最期に表面にスポンジヤスリをかければフィニッシュです!
▼完成です!
エッジは鋳造後にヤスリをかけて立てますのでワックスではこのくらいでOKです。
▼裏面も綺麗にしておきましょう。
▼一応やっておきますね。
完全に一致。
▼頭に装備するにはちょっと小さいですね。
最期に重要な事を。
完成直後に完璧だ!と思っても鋳造に出すまえに必ず1日置きましょう。
出来ればデジカメで細かい部分をマクロ撮影してパソコンで見直しましょう!
するといくつか修正したい部分が必ず出てきます!
実際今回彫ったものも上の写真の段階で手直ししたい箇所が5箇所以上あります。
私はどんなにギリギリでも必ず翌日の朝再確認してから鋳造に出してます。
金属にすると直しにくい場所ってありますからこれは本当に大事です。
■最期に
今回製作したffはサイズも大きいため製作何度は低いと思います。
もっと小さくて細かいさや剣とかですと手順も時間も10倍近くかかります。
【正義の魔刃】製作記事
http://ameblo.jp/nenso/entry-11442169591.html
記事ではサラっと書いてますが、さすがにこのくらいだと最初は絶対に無理だと思います。
でも「作ることが楽しめる人」なら必ずすぐに上達します。
諦めないで続ける事でいつかは何でも彫れるようになるので是非頑張ってみてください!
以上です。
今回はワックスの見本用に製作したため鋳造は致しません。
イベント等にも持参しますので興味のある方はお声をおかけ下さい。
鋳造後の仕上げに関してはまたご要望があれば記事に致します。
ただし、各種道具がワックスとは比較にならないほど高価になるのでお覚悟を。
【仕上】編を追記しました。
▼
ハードワックスでffを彫る【仕上】
ご質問等はTwitterへどうぞ。
https://twitter.com/TAK_khronos
各種製作ブログはこちらにもございます。
燃素商會活動錄
http://ameblo.jp/nenso/